本当は富士山に行こうと思っていた。毎朝、ランニングで富士山を見ながら走っているので、やっぱり一度は逆からこっちを見てみたい。
だけど山開き直後に行くなんてちょっとミーハーな気もするし、あの登山道渋滞はとても勘弁...
色々調べると御殿場口は、他の登山口より1000m程低く、頂上まで2400mを一気に登って行くので一般的にはあまり利用されておらず人も少ないらしい。だったらと思い、企んでいたのだが、どうやら天気が良さそうにない。
目的があっちからこっちを見ることだから、それが見えないと、この富士登山はちょっと意味がない...今週末は、好日山荘のセールにでも行くかと思っていたのだが...
朝起きて天気予報を見ると、雨模様だった天気が全体的に曇に変わっていて、伊豆辺りは午前中、晴れのマークさえ出ている。さぁどうしよう...このまま無雨の一日をやり過ごすのはあまりにももったいない。
丹沢は先週行ったので、どこか違うところでということで、以前、ある程度の行き方をチェックしていた天城山に行けるかどうか7時過ぎにネットで調べ始めた。
天城山の行程が全部で4時間。登山口に11時に着くバスなら余裕で登って下りてくることができる。となると伊東駅に10時05分に着かないとだから、8時34分の電車に乗れば...間に合うっ!!
そこから一気に準備開始。前もって何も用意していない。ハイドレーションの中身も今日は水道水。昼御飯のおにぎりを三つ買ってとにかく電車に乗った。
人身事故で東海道線が5分遅れている。この電車を乗り継いだら伊東駅に9時59分に着く予定なのだが、5分遅れているということは、10時5分のバスに果たして間に合うのだろうか?そのバスを逃せば次は2時間後...
結局、何とか予定通りに伊東駅に着きバスに乗ることができた。そこから約1時間、天城高原ゴルフ場までバスに揺られる訳だが、標高が上がると濃い霧が広がっていった。
状況は登山口についても変わらず。既に1000mの標高があるので、動かなければ暑くは感じないのだが、歩き始めるとみるみる大粒の汗が体中から噴出してくる。とにかく湿度が高く、全く風がなく、ついでに視界もない...
先週、ちょっと反省したこの時期の低山歩きだが、今週もまた同じ轍を踏んでいる(苦笑)
さて、山行そのものについては、とにかく百名山のひとつを登って下りてきたという感じ。天気のせいもあるのだろうが、あまり印象深いものは感じなかった。しいて言えば、原生のヒメシャラの木々の森が素晴らしかった。
天城山は、もし晴れていても展望が開けるところがほとんどない。それは、万二郎岳、万三郎岳の山頂も然り。
ただ植生は豊富なようなので、もし天城山に登るのなら、花の咲く時期や紅葉など、植生に合わせ時期を選んで登るのが最も相応しいのだろう。